BLOGTachibana の日記

卅周年

2024.12.28

4年ほど前から、2年に一度のペースで展示会を開いており、今年は3回目の開催の年でした。いつものつもりで会場を押さえていたのですが、今年に入って自分が紙漉きの道に入って30周年であることに気付きました。

素材作りの身として、自分の手から離れた後のことまで含めた発表の場を持ちたいと、ここ数年温めておりました。色々な方にお声がけし、ご協力をいただいたことにより、自分でも思ってもないようなことも実現し、充実した展示会となりました。

また、数年前から藍の絵の具作りを行い、グリーティングカードなどの製品化にも漕ぎ着けており、この絵の具を使ってカレンダーを作りたいと構想を練っていたので、やるなら30周年のこの年に、と思い、展示会準備と並行してカレンダー予約会も行いました。

少し欲張ったため、ハードなスケジュールとなり反省点も少なからずありますが、30年、これまでやってきたことを全て見せようという意気込みで乗り切りました。

 

使い手の方に関わっていただいたのも大きな成果となりました。

日頃は素材としてお渡しした後、使われて形になっている様子は目にすることができないので、展示会の会場にて使うシーンを創出し、それを目撃できたことは大きな喜びでした。

 

今後はもっと、自分自身も紙の使い手になりたいとの思いを新たにしました。

そのことが、皆さんにこの紙の良さを伝えることにつながるかはわかりませんがまずは自分が楽しみ、味わいたい。

改めてそんなことを考えた1年でした。

 

次にどんなご提案ができるのか、また想いを巡らせます。このワクワクがある限り。

 

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