BLOGTachibana の日記

数%ではありますが

2021.6.2

自分が年間で漉く紙の、ほんの数%ではありますが、原木栽培から一貫して作っているものがあります。

元々桐生紙は地場の原料から作られておりました。

和紙は里山の暮らしの、冬場の仕事であり、貴重な収入源でありました。山あいの斜面などの畑では自給自足的に作物が作られ、夏には養蚕も行われていたことでしょう。そんな中、畑の畦など条件の悪いところには楮が植えられ紙が作られたようです。

そんな先人たちに敬意を表しつつ、自分もまたこれを形にしていこうと思っています。

 

今年5月、梅雨の走りからそのまま梅雨入りかと危ぶまれましたが、晴れ間もあり、なんとか今年の分の粗皮取りを終えました。

 

 

もう畑では、楮が今年の芽を出しています。先日、1回目の間引きを終えました。もう少しすると脇芽が出るので、次は芽かきが始まります。

間引きや芽かきを怠らず手をかけてやると、収量も上がります。小さな畑でもそれなりの量が確保でき、手応えを感じています。

こうして出来上がった和紙、色々な方にお使いいただきたい。同時に製品化も考えたい。何にしようかと考えるのもまた楽しいこと。やっぱり書く紙が捨てがたいなあ。

さて今後、どんなものに仕立てられますやら。

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