BLOGTachibana の日記

この寅草紙では、「寅印（とらじるし）」についての想いや取り組みを綴ります。

寅印とは、原料となる楮（こうぞ）の栽培から紙漉きまでを、当工房で一貫して行っているオリジナルブランドです。

【楮の収穫】

12月。すっかり葉を落とした楮。

地際から刈り取ります。

刈り払い機など使ってもいいのですが、倒れてきた楮が刃に当たると、肝心の皮の部分に傷がついてしまうので、手作業で刈り取ります。

夏場、懸命に芽かきを行ったつもりでも、やはり取り残しもあったり。また、手の届かなかった高さに芽が出たものが枝となっていますので、必要に応じて鉈で枝を落とします。

これを１m弱に切り揃えます。

以前は押し切りを使っていましたが、父が「手が痛い」ということで電動の丸ノコで切るようになりました。切り口はあまり綺麗ではないけれど、そこはご愛嬌。労力としては随分と楽になったと思います。

長さは産地によってまちまち。その土地の気候風土により生育状況が違うからではないでしょうか。原木１本から規定の長さ２本取る、短くして３本取る‥というのも可能かと思います。

切り揃える時に使う台も手作りしたのを覚えています。長さが同じになるように切るにはどうしたら良いかなど考えながら。

粗末な台ですが、年に一度のために大事に保管しています。